2010年7月3日土曜日

安保闘争困った福田さん(悲愴 第Ⅲ楽章 不協和音)

『お鶴!お父ッアンの岩(癌)はもう~イケねぇ~!今朝も安保庵先生が南蛮渡来の秘治療を教えてくださったんだが・・・、何でも江戸表にある福田屋養生所の2階が、特別秘養生部屋になっているてぇ話だが、その2階部分が、どうにもこうにも高くて(料金)いけねぇや! お上が、おやりなすってぇいる養生院も2階建てとくりゃぁ、オメェ~、もう、死ぬしかあるめぇ! 』『おとっあん!このお鶴が何とかするんだから、お金の事など、そんな事、一つも心配しなくていいのよ!』『 ・・・! お鶴、オメェ~ マサカこのオトッさんの治らない病の為に、身売りでもする気じゃあるめぇな!そんな事しなくてもエゲレスから来た骨大破死(ホネオパシー)丸で岩が治まるてぇ言うから、これで十分だ。』『何言ってるの、親子じゃないの、おとっさん!例え身売りしてもオトッさんの命が助かるなら・・・お鶴は何だって出来るわ。』『お鶴!』『オトッさん!』

前々回の(狡猾な癌)の内容を時代劇のドラマ仕立てにしました。伊東玄朴の医学所(東大医学部前身1858年)も出演させたかったのですが、文脈が繋がらず諦めました。
やはり、国公立の病院(独法)では国民の為に、もっと言うならば日本国民の平等なる生命安全を守る責任からも、2階建て医療は即刻廃止を希望します。
臨床研究に寄与しない民間の免疫療法は、生命と家族の情愛を天秤にかける結果となり、〈生命〉の射幸心を煽る、バクチの胴元と視られても仕方ないと思います。怪しげな代替医療に傾く人々の心の背景には、現代の唯物医療に対する不信感も在るのではないでしょうか。

2006年に厚生労働省助成金で作成された『がんの補完代替・・・』の調査資料では、がん患者の約半数がサプリメントとかの代替治療を、十分な知識の無いままに経験しています。また、科学的根拠の無いプロポリスとかの食品をリストしていますので、参考にして下さい。

僕は何度も言う様ですが、代替も先進医療も反対派ではありません。寧ろ推進派ではないかと思っています。新たな医療の道を開けて行くには、幾多の生命(マウスも人も)の、尊い犠牲の存在がある事を忘れてはなりません。また、患者も家族も自己を見失う程に追い詰められているのです。そう言った輪にある世界の中に、浸潤してくる金儲け目的の機関や、人の存在が、文句なしに許せないのです。この人達も真に悪質な癌でしょう。

がんの補完代替医療のガイドブック http://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxpbmFzY2llbmNlYXJ0fGd
4OjVkZDFkNmYyMDFiYTU0M2Q&pli=1

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