2010年7月3日土曜日

安保闘争困った福田さん(魔法の医学 体液病理説)

私は何もかもが還元論だけで医療が解決できるとは思っておりません。只、時の流れの中で、やがて医学も量子工学等を必要とした原子論が顔を覗かせて来る気がします。今はまだ分子レベルでの解明ですが・・・X線などは既に欠かせないメディカルツールとして存在します。その流れとは逆流するのが『体液病理論』の復活です。源の提唱者は医聖と言われるヒポクラテスでした。完成させたのはガレノスとなっています。彼の出現前の医学と言えば思弁哲学的医学で、それ以前は殆ど神憑的でした。彼が医学に自然科学を取り入れたのです。それが、四体液説(体液病理説)なのです。これはどう言う物かと言いますと、血液、胆汁や脳粘液のバランスが崩れた時に、若しくは過剰になった時、人は病になると言います。ですから治療法は下剤、瀉血、下血、催吐剤などで治療をします。後は自然の力(自然治癒力)を待ちます。テクノロジーや科学はまだ存在していなかった時代の最善の考え方です。
この考え方には共鳴するのですが、貧血の患者に瀉血を行い多くの人が亡くなりました。より重篤な症状になった患者さんも多く存在しました。日本では志賀潔氏や北里柴三郎氏の近代医学の出現までこの療法が一般的で広く行われていたと言われております。中世ではホメオパシーと共に医療の世界に君臨しました。EBMの現在では魔法の医学と呼ばれ錬金術、ホメオパシーのジャンルに並んだカテゴリーに分類されています。今流行りの「自律神経免疫療法」とかは未読ですから、森を観ず木を語るなら、その基設的論調は『魔法の医学』でしょう。何故なら、
『体液』と『自律神経』の単語を入れ替えるだけで、「自律神経免疫療法」になるんですから、
随分安上がりにすんでますよね?リバイバルは演歌だけで良いと思うんですが・・・。

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