2010年7月3日土曜日

安保闘争困った福田さん(狡猾な癌)

僕は前立腺癌で、PSAが13(普通は4以下)も有りました。ハッキリした癌のアピールです。で、免疫系で言いますとWBC(白血球)数は9000ケ位で優秀です。リンパ球数も3000位はあったと思います。申し分の無い数値で、難しい話になるがサイトカイン(インターロイキン)、とかの免疫制御機能、ホルモン分泌も正常だったと思う。でも、癌なんである。機械(PSA測定器)が分かって、60万年(?)培って育んだ神秘作品である人体が(自然淘汰に勝ち抜き、進化してきた)機械に及ばないのである。その機械は、実は、人間の脳が作ったと考える時、実に多くの疑問(?)を孕み私を悩ませているのであります。

さて、ここからが本題です。
何故身体は癌を見逃すのか?僕らは僅かの切り傷でも大げさに『医者を呼べ~』などと叫びますし、大げさな人では『もう~死ぬ~!』などと口から泡らしきものを吹き出して言います。熱いものに触れたとたん脳に知覚情報が届くまでに随意神経が自動的に働き、身体を離します。反射神経といいます。赤ちゃんにも備わっています。では、何故内蔵などに出来た癌には恐ろしく鈍感で寛容なのでしょう? 痛い、しんどい、血が出た、などと物理作用や癌の放出する死液(悪液)で自覚した時は殆ど末期です。これは癌が狡猾なのでしょうか?それとも人間(免疫能)がお人好しなのでしょうか?

京都府立医科大消化器内科とタカラバイオが、レトロネクチン誘導Tリンパ球療法の有償治療を5月13日より開始するという。有償治療は1クールとしてT細胞を6回投与するもので、1回の価格が25万円。投与する細胞数は3×109個となる可能性が高いという。(INA注 3000ケと思われる)
実施された臨床研究は、標準治療後の残存あるいは再発症例で、消化器癌・肺癌患者9人に1×109個(3人)、3×109個(3人)、9×109個(3人)を2週間隔で2回(被験者の希望により最大6回まで)投与した。主要評価項目は安全性、副次評価項目は腫瘍縮小効果だった。
 試験の結果、9人に重篤な有害事象は認めず、治療効果は、完全奏効(CR)1人、部分奏効(PR)1人、安定状態(SD)4人、進行(PD)3人だった。(2010/5/10)

もうひとつ
第 108回日本外科学会総会で『患者の・・・免疫療法の実際』として、ランチョンセミナーで概説された。詳しくは避けるが、CTL(獲得免疫T細胞)療法で将来性はあるが、エビデンス(実証証拠)が
取れない。副作用は無いがコスト高で、効果の持続時間が1年余であり、再発した死亡例もあった。従前の療法(放射線、や化学療法)と併用しながらの予後向けの免疫療法が有用である。
(INA 術後予後の補助療法と言う事か?)

 久留米大病院(福岡県久留米市)は、2009年4月1日、「がんワクチン外来」を開設し、患者の受け付けを開始した。予定していた数十人の定員に対して、1500人以上から申し込みが殺到。同病院は同日中に、半年後まで受け入れを中断する旨をホームページで告知した。
信州大医学部附属病院も、09年1月から免疫療法の一つである細胞療法を自由診療で提供し始めた。ワクチン療法が体内で免疫細胞を誘導するのに対し、細胞療法は患者の血液を採取し、体外で免疫細胞を誘導して患者に戻すのが特徴だ。細胞療法のノウハウは、国内ベンチャー企業から有償で提供を受けている。平均7回の投与で治療費は約185万円に上るが「既に百数十人から問い合わせがあった」という。
 もっとも、これまで免疫療法を行ってきた診療所や民間病院は、臨床研究を主たる目的にしていないところがほとんどだ。京都市の武田病院グループもその一つ。「最後の頼みの綱として、ワクチン療法や細胞療法を実施してきた」と述べておられる。

「エビデンスが確立していない治療を有償で行うことには反対だ」。こう話すのは、ゲノム研究の第一人者で、癌ワクチン療法の臨床研究を進める東大医科学研究所教授の中村祐輔氏。民間病院に加え、大学病院までもが未承認の免疫療法を有償で行い始めたことに疑問を呈する。

以上紹介したが、賛否両論だ。同じく東京大学ではマウスに一旦発癌させた後、外科的に癌を取り去り、再度発癌させたところ、発癌しなかった。(免疫の意味論:故多田富雄書)取りも直さず外科的手術を最たる免疫療法と位置付けているのかも知れない。でもウイルス系癌のワクチンは希望が持てそうな気がしますが・・・・元々ウイルスですからね・・・。癌になると手遅れかも・・・

やはり、どの研究を見ても癌を如何に見つけるかがポイントであると思います。免疫は白血球数、リンパ球数普通の値で充分です。ワタクシ的には、本屋の本で無く、論文をかいて欲しいのであります。本なら医学書を書いて下さい。分かりましたか?安保で困った福田総理殿。以下省略。

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