2010年7月3日土曜日

血は本当に迷うのか

血は本当に迷うのか
上野正彦さんの著書【死体は語る】では、死体の司法解剖で血中酸素が過多と認められた場合は恐怖に晒されて亡くなった。と、言っておられます。
体内の各々の臓器が各内燃機関としますと、血液は燃料と産廃の供給・回収業者みたいなものですから、食べ過ぎると、胃や腸は活発な動きに応じた燃料を要求します。考え事をしますと、頭脳は処理に応じた燃料を要求します。脳細胞が働くと血中にある酸素をより多く必要とするからです。
この血流のメカニズムに脳の介在はありません。意識的に血量の配分コントロールする事は不可能です。ですから、生体の生理は体の一番必要な所を自動的に認識して血を運ぶのです。
腹がいっぱいで、恋しい人に狂う事は出来ません。ですから、恋やつれするのです。
それを人は血迷ったと言うのでしょうが、大きなお世話です。
血は迷いません。血迷ったと思うのはその頭脳です。

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