2010年7月3日土曜日

錬金術師のホメオパシー

AD41年の頃であろうか、南仏はプロバンス地方サント・マリー・ド・ラ・メールに2人の男女が降り立った。世はヘロデの時世である。恋の逃避行なる駆け落ちでは無い。主キリストの十字架で命カラガラ、当時の流刑地であった南仏に逃れたのである。これは史実として今でも語り継がれている。(キリストになり損ねた聖徳太子 参照)女の名はマグダラのマリア。マリアはやがてイシス(エジプト神)信仰であったアルル地方で女神となり、カトリックの礎となったが(マドレーヌ)、問題は男の方である。名はシモン・マグス。手品の語源〈マジック〉の謂れを持ち、当時の錬金術師・第1号となるのである。やがてドイツのグーデンベルグ印刷機と開花するのですが、ゲーテのファウスト伝説のモデルと言われております。
このシモン・マグスとマリアがキリストの神秘や奇跡と言った暗闇の世界を担い、愛や、祈り、聖なるものと逆ベクトル方向に存在する呪いや魔術を完成させたのではないかと思います。歌曲ファウストを読んでみますと好く解りますが、悪魔メフィストは実に様々な物から薬(ホメオパシー)を作ります。最後には死人ヘレナなる絶世の美女まで生き返らせます。白雪姫の魔女もビックリです。
日本の白洲正子さんの薬草園とは大分に違います。
このシモン・マグスこそがゲーテの出発点で、それは神秘的キリスト教や錬金術、そして、秘教的宇宙進化論に発展します。ゲーテはキリスト教オカルティストとして出発したといえます。その延長線上の近代になってナチス、ワーグナー、クリムトの神秘主義が姿を現してきます。
文献では、ヨハン・フリードリッヒ・メッツと言う人がいます。ホメ・オパシーという秘薬の研究家で、危篤にあるゲーテの命を救ったそうでありますが、彼もまた、錬金術師でありました。
人文地質学者か牧師か生物学者か知りませんが、ダーウインがホメオパシーの愛好者と耳にしましたが、例え真実であっても、日本とは異質な宗教と言う生活文化(ある意味では法律)の歴史がその源流として奥深く人々の根底にあります。それに加え、日本でのホメオパシーの製造概念と古典的本場ではかなりの違いが見受けられます。まるで別物に近い感さえします。ホメオパシーの原料を全て取り去った後に波動エネルギーが残るとか言いますが、そんな物は残りません。
自己責任で使用するなら兎も角、誇大な宣伝をしてお金儲けする等は、詐欺とか、薬事法、云々以前にこの日本では慎むべきでしょう。

私はレビトラ27錠飲みましたが、まるで治りません。何を飲めばいいのでしょう?

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