2010年9月20日月曜日

病院と刑務所が一番安全であるべきではないのか?

不毛なアシネトバクター騒動とその背景にある誤解(青木眞氏サクラ精機学術顧問。日経メディカル寄稿)を読んで。


青木氏 
帝京大病院で、院内感染によりアシネトバクター菌に集団感染したことについて、現場の冷ややかさとは対照的に、新聞は連日、熱心に報道している。日々、全国の医療機関でアシネトバクターが新たに検出されたことが発表されているほか、帝京大では9月8日、救急や新規入院の受け入れを中止する事態にまでなった。だが、医療界からは今回の騒ぎを疑問視する声も少なくない。

「何を騒いでいるんだろう」というのが私の率直な感想です。生まれつき抗菌薬が効きにくい菌を「耐性だ」と大騒ぎし、不必要に恐れるのはどうなのでしょうか。 医療現場としては比較的良くある風景のはずです。前からあることを、今になって突然持ち出して、無理に問題にしているように感じます。

INA
HIV非加熱血清製剤フィブリゲンで有名な安部英氏が医学部部長を努められた帝京医大での院内感染での出来事を青木氏は以上の様に述べられました。まだまだ青木節は続きます。

青木氏
「何を騒いでいるんだろう」というのが私の率直な感想です。生まれつき抗菌薬が効きにくい菌を「耐性だ」と大騒ぎし、不必要に恐れるのはどうなのでしょうか。 医療現場としては比較的良くある風景のはずです。前からあることを、今になって突然持ち出して、無理に問題にしているように感じます。

青木氏
帝京大病院を批判するならば、入院患者数、重症度も加味した上で、多剤耐性のアシネトバクターでどれだけの方が亡くなっているのかを考えていく必要があるのです。そのような疫学的なコモンセンスが今の日本には欠けているのではないでしょうか。現在、「抗菌薬が効かない」ということが、「患者さんの死亡率上昇」とイコールで考えられているような気がします。抗菌薬が効く効かないだけではなく、それが患者さんの生命や健康にどのような影響を与えるかを考えていかなければいけません

INA
最後は脅かしで締め括ります。

青木氏
繰り返しになりますが、耐性アシネトバクターは高度医療の副産物的な要素が極めて強いものです。重症の患者さんを守ろうとして、丁寧に培養検査をするからアシネトバクターは見つかるだけのこと。いい加減に抗菌薬を使い、培養もしない病院では見つかりません。さらに言えば、アシネトバクターが検出されたからといって、業務上過失致死容疑などで警察が介入するようなことになれば、医療機関が取る策は「培養しない」「重症患者は受け入れない」という萎縮医療です。そして、最後に割を食うのは患者さんなのです。

INA
父よ、お赦し下さい。この者たちは自分が何を言っているのか、そして、何をしているのか何も解っていないのです。(イエスの言葉。ゴルゴタの丘にて)

日本の皆さんは病院の対応や嘘、誤魔化しがイケナイと言っているのです。それと一般患者の軽視です。最後の脅かしが一番イケテマセン。

2010年8月17日火曜日

日本の大学の罪 モラル・ハザード(新潟大学、琉球大学、東京女子医大)

『免疫』とか『ホメオパシー』とかの言葉自体に『論理を持つ奇跡』を抱腹している様で、信じた人たちのなかで人命に係る事件が発生している。
共通して言える事は、登場する立役者(ベンダー)がそれなりの社会的地位を持ち、尚且つ、一般の人達(バイャー)には難解な医学や科学を商品としている点である。

何故医療に補償と言う概念が存在しないのであろうか?物質とは異り人体の個体差を数値化(モデル化)出来ない事を原因としているのか。それとも、倫理的側面、即ち医療とは非ビジネス(福祉:ボランティア)の領域にあるからであろうか。
この隙間にビジネスとしての『免疫本』や『ホメオパシー』が介入してきた。
ビジネスとしてなら当然その代価として、購買側は利益を得なければならない。

安保徹(新潟大学大学院医歯学総合研究科教授)氏

2001年『医療が病をつくる』から免疫をベースとした著作出版をしており、帯津良一氏との共書もあり、2010年迄には大凡50本は下らない出版数である。
『がんも自分で治せる!・・・』等、タイトル自体からもコミック本としか思えないが、深刻ながん病態を抱えた人や、初期癌の人達が半ば医学書として購読している。社会的不利益の大きい代表的な本ではなかろうか?

安保氏が著書のタイトルに唱う如く『免疫で癌が消える』保障がなされていない場合は、誰が考えても『犯意性のある明らかな罪』が成立しないか。
安保氏の著作内容を理由とした治療の遅れで死に至らした場合の責任の所在は自業自得であるのか?断じて自己責任では無い。何故なら普通の社会生活に適応しうる一般常識は充分備えていると推認出来るからである。
この犯罪もどきの責任は新潟大学が安保氏に肩書きを授与した事で成立している。

医療の世界に確立されていない未完成な医療パッケージを持ち込み、ビジネスを展開するならば、医師自ずからの自殺行為となろう。
商品としての『免疫療法』は未だ完成された物では無く治験段階にある。民間医療施設なら兎も角、大学病院で有料治療実施は控えるのが当然であるべきだ。

川嶋朗(東京女子医大付属自然医療研究所クリニック所長)氏
大瀧丈二(琉球大学理学部準教授)氏
この両氏はホメオパシー系である。ホメオパシーとは超希釈した物質を水に溶解させて励振させて波動とかを記憶(パターン)させるらしい。何が原料でその製造工程も僕は知らない。水の分子を共振させるらしいが、振動させると電子のポテンシャルが高くなって活動し始め、分子構造が不安定になり水ではいられなくなる。お湯になり、やがて蒸発してしまう。 電子レンジの話では無い筈だ。ホメオパシーの科学性は立証されていると反論はしているが、我々の前にその数字が姿を現さない。論理式すら見えない。ホメオパシーは物質であるのだから、そこには物理が存在する。論理式で記述できる筈である。水は化学反応も無い安定した物質でアンモニアと違い振動すらない。
(アンモニアはその自己振動を利用して原子時計に使用されている)
大瀧氏は客観的な検証すら拒否している。思考実験で十分であるらしい。理由は実験当事者の能力差で得られる結果が違ってくる為らしい。(不確定原理の人間版か?)
理論が正しければ誰がしても、レシピ通りの手順で常に同じ解が得られる筈である。この普遍性が科学ではなかろうか。数字で表現できない理論は未だ仮定の段階で、とても完結された真理とは言えない。学問の入り口にしかない。沖縄ではホメオパシー人口が多いと聴く。医療施設の少なさか、大瀧氏の存在か、どちらかが影響していないか。

安保氏の免疫論はガレノス論が下地に見え隠れするが、大瀧氏の思想の背景には現代医療や論理性を否定した一見懐古主義的にも思えるが、どうも、NボーアとAアインシュタインを足して2で割った難解さが窺える。大瀧氏は二人を超越したスーパ科学者か?
ホメオパシーについては多くのサイトで批判しているので重畳は避けるが、問題はホメオパシーに医師が介入し、利権を得るべく主張しだした事である。『ホメオパシーの処方を医師のみとせよ』と言い出しているのだ。東京女子医大付属自然医療研究所の診療科目にホメオパシーを加えたのは川嶋氏か?川嶋氏主催の研究会か塾だかで処方権の主張をしていると聴く。で、あるならば医薬品の認定を受けたと同義語で、信じられない世界が出現する。この川嶋氏が会長を務める波動医学協会の実態とはホメオパシーではないのか?
東京女子医大の意図は常識では図れない。
東京女子医大も東京医大も医療の原点に戻り考え直すべきではなかろうか。

2010年8月8日日曜日

東京医大の驚くべき実態が発覚

日経メディカルが「東医大」のアキレタ実情として下記を記載した。

詳しくは日経メディカルhttp://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201008/516236.html
東医大の報告書はhttp://www.tokyo-med.ac.jp/hmc/pdf/seitaikanishoku_chousahoukokusho.pdf
毎日JP記事はhttp://mainichi.jp/select/science/news/20100714ddm041040063000c.html
日経メディカル2010年8月号「ニュース追跡」(転載)

東医大、第三者委が指摘したあきれた実情

04年12月 特定の外科医が執刀した心臓手術で相次いで4人が死亡。新聞報道で発覚

05年03月 心臓手術問題について調査委員会の報告書を公表

08月 特定機能病院の認定取り消し

07年10月 生体肝移植の生存率が全国平均より低いにも拘らず全国並みと公表。発覚

08年04月 県境費の不適切な経理処理が文科省の告発で発覚

05月 学位論文の謝礼金問題が同省の告発で発覚

09年02月 特定機能病院の再認定

08月 茨城医療センターの診察報酬不正請求問題発覚

09月 茨城医療センターの診察報酬不正請求問題で内部調査を公表

12月 生体肝移植問題で検証委員会の報告書を公表

10年05月 組織運営やガバナンスのありかたについて調査、検討する第三者委員会設置

06月 伊東洋氏が理事長を辞任

07月 元厚労省健康局長田中慶司氏が理事長就任

第三者委員会の調査結果公表



日経メディカルは、「医療者はどうあるべきか、教育・研究と医療を担う医大はどうあるべきかについて考え、改革するチャンスだと思う。」 で結んでいる。他にも読んでみると、患者から寄付金を貰っていたらしい。

医療をビジネスとしての認識で同病院は運営されていたのだろう。それだけなら兎も角それにインチキまでまかり通っていたなどとは、到底考えられない。この感覚を持つのは我々患者だけであるのであろうか?信用できる医療機関として誰しもが大学病院を第一に挙げるであろう。これではイカガワシイ民間医療や金儲けの為の代替医療と大差は無い。

病院経営者と現場の実権者が同じと言う弊害も指摘されている。この意思決定の機関(病院運営委員会)に患者代表を投入すべきであろう。不正がまかり通る病院で教育された医師が続々誕生していく日本の医療社会では安心も信頼も出来ない。東医大の報告者を読んだが、とても問題の当事者とは感じられない文言で、受け入れる訳にはいかない。

制御可能な機関は政府だけであろう。新潟大学の安保教授も本を執筆されるなら、退官後になさったら如何でしょう?安保さんの下に金儲けだけの人達が沢山蠢いているのをご存知ですか?ネット上のホームページ等では、「癌が消える免疫療法」とか「癌が消えるホメオパシー」等があっても野放しであるのは法の不整備でしょう。学者が商売人の真似事をする必要はありません。新潟大も何故放置しておくのか我ら凡人には理解不能です。日本の医療は精神から崩壊するのでしょうか。04年、事の発端のこの時期、小泉政権時代で合理化のもと医療改革が推し進められていました。決して無縁ではないでしょう。

記 ina.takasi

2010年8月3日火曜日

前立腺癌再発で何故PSAが上昇するのか?

PSAは前立腺から生成内分泌する糖蛋白で、役割は精液をサラサラにして受精を容易にするためのオタスケ・マンです。従って癌抗原では有りませんが、マウスなどに移植してやりますと、液性免疫(B細胞)が抗体を作ります。特異的(前立腺だけに特定)抗原(免疫学的に言うならばウイルスや非自己的細胞のクラスI分子)で、前立腺が正常細胞なら導管から精液内に誘導され、体液や末梢血内に浸潤することは有りません。前立腺に癌細胞や疾患がある場合は導管(ダクト)が正常に機能しなくなって、体液、粘膜、上皮質からPSAが血管に浸潤して血液中に混入します。
PSAの測定原理は先程簡単に説明しました一種の免疫反応の検査で判定します。

前立腺、精巣とも全摘した場合は基本的にPSAはゼロです。然しながら、前立腺と射精管(輸精管)と尿道などの接続されている細胞の境目は区切りが無く、現に尿道や直腸など近接した細胞からPSAは生成されています。従って完全にはゼロとはならないようです。

では、前立腺癌が転移した場合はどうでしょうか?前立腺が全摘されている場合はPSAは基本的に生成されない筈ですから、転移で癌が大きくなってもPSAはゼロの筈です。悩みます。PSAをホルモン(内分泌)で0.0以下に抑えても転移癌が急速に進行したケースもあります。あっ!と、言う間での進行であったと記録されています。
これらの原因や理由は解説されていませんが、転移した癌細胞そのものは前立腺細胞由来で例え肺に転移してもがん細胞はPSAを生成していると考えられます。PSAを生成しない低分化(悪性)癌細胞ではPSAが生成されませんから、PSAだけで癌の判断は禁物です。逆に言えばPSAが血中に出現する癌は、充分に共存もしくは完治出来る癌細胞と考えていいかも知れません。希望を持ちましょう。
私はPSAや前立腺癌の専門家ではありませんので、断言できませんが、以上の様に考えます。

何もかもノーテンキに考えましょう。結果は一緒ですから。

2010年7月15日木曜日

代替医療について

何処かのサイトに『末期癌、それでもノーと言えるのか?』を見うけました。
私は別に否定するつもりはありません。ですが、イカサマ薬の様な物を効果がある様に偽り販売していて平気な人達は許せません。出版業界やメディアはビジネスです。営利組織で合法的な利の追求は当然と言えるでしょう。医療界に従事している人達も患者の意志そのものを尊重しなければならない立場と言えるでしょう。患者や家族は絶望的な状況にあり、そこに冷静な判断を求めるのは無理ですし、求める事自体随分酷な話だとも思います。この空間に代替医療のビジネスがあります。本来医療はビジネスであってはならないのです。日本では昔から身分制度外に医師の存在がありました。ですから官職名では無く先生と敬称されていたのです。

代替医療には本来、薬など『物』は必要としません。物が在る以上、そこには『物理』が無ければなりません。唯物です。化学作用もあるでしょう。物である以上全て数値があります。医学で言うならば実証医学です。必ず数値が存在しますし、論理式もあるでしょう。
もし、霊魂とかの波動が存在するならば、それはエネルギーですから熱量で計測可能です。

僕の旧知の友人の奥さんは末期癌でした。もう十数年程昔の話ですが、奥さんに付き合って友人も自分の尿を飲んでいました。現在お二人ともご健在です。確かに一寸説明の出来ない事を見聞したのも事実です。其処には『お金』も『物』も存在していませんでした。強いて言うならば、何でしょう・・・生きる勇気や希望なのでしょうか・・・でも奥さん淋しくなかったのは確かです。尿までも、何処までも友人は付き合っていたのですから・・・。

豊かな死 英1位 日本23位 ホスピス普及率

今朝の朝刊で『豊かな死』ホスピス普及率評価で、英国が1位、日本が23位なる評価をうけた。
調査を行ったのはロンドンを拠点とするエコノミスト・インテリジェンス・ユニットらしい。日本の評価が低調な理由として、高額な医療費と医療従事者の不足がある。それに加えて医療システムは先進的で高度だが、在宅看護などを行うにはその環境が劣悪と言う。施設の不足と家族が看取れる
システムの不備が主な理由であるらしい。老々介護問題などはそれを言うのであって、メンタルな部分にまでは言及していない。オバマ国民皆保険を3月に発足させたアメリカは9位である。
核家族化が進んだとは言え何故是ほどまで差がついたのか?
高齢化と少子化による医療改革で厚生労働省は医療費節減に努めました。小泉政権時代の事です。奇しくも同じ紙面で時の竹中平蔵氏と共に金融改革を推し進め、金融庁顧問を務めた木村前振興銀会長の逮捕がニュースされました。容疑は銀行法違反と言う事らしい。
当時の国民のアノ熱気はいったい何だったんだろう。

2010年7月11日日曜日

ホメオパシー信奉者は最早カルトか?

ホメオパシーを幼児に飲ませて死なせたらしい。山口県にて発覚した事件である。無知にも程がある。以前から何度かホメオパシーに付いては話をしていたが・・・。届かなかった様だ。

ホメオパシーの使用者の殆どが女性で、その原因を探れば男性に比べ女性のホルモンの不安定さや気質からだと理解していた。本人の使用に関しては自己責任だが、その女性の延長線上にある乳幼児や幼若年層の存在を無視出来無く、人事ながらの心配と、取り扱い業者に対する強い憤りがあった。マサカ依然として日本人女性が西洋コンプレックスを抱えているとは思えないが、外国との文化の違いがよく理解できていない様に思える。これは日本社会の全体の責任と捕らえたい。市場を拡大させるのも当然需要者側である。
ホメオパシーを糾弾したNETの書き込みの横にあるアドで連続してホメオパシーの宣伝があり、笑うに笑えない異常さを感じる。

癌が消えるホメオパシーとか言うのもあって、不当広告とか誇大広告とかも通産と厚生の取り締まり基準が違うのか、謂わば野放しである。

何件かのホメオパシーの業者に癌が消えた具体的な例とかを問い合わせていますが、ゼンゼン返事がありません。癌が消えたと誇張する免疫業者もホメオパシー業者も同類で反社会的な人達と言うより、人間ではありません。人の命だけは金儲けの道具に使って欲しく無い。何度も言う様ですが、癌患者は毎日、毎日、怯えて過ごしています。

2010年7月3日土曜日

安保闘争困った福田さん(魔法の医学 体液病理説)

私は何もかもが還元論だけで医療が解決できるとは思っておりません。只、時の流れの中で、やがて医学も量子工学等を必要とした原子論が顔を覗かせて来る気がします。今はまだ分子レベルでの解明ですが・・・X線などは既に欠かせないメディカルツールとして存在します。その流れとは逆流するのが『体液病理論』の復活です。源の提唱者は医聖と言われるヒポクラテスでした。完成させたのはガレノスとなっています。彼の出現前の医学と言えば思弁哲学的医学で、それ以前は殆ど神憑的でした。彼が医学に自然科学を取り入れたのです。それが、四体液説(体液病理説)なのです。これはどう言う物かと言いますと、血液、胆汁や脳粘液のバランスが崩れた時に、若しくは過剰になった時、人は病になると言います。ですから治療法は下剤、瀉血、下血、催吐剤などで治療をします。後は自然の力(自然治癒力)を待ちます。テクノロジーや科学はまだ存在していなかった時代の最善の考え方です。
この考え方には共鳴するのですが、貧血の患者に瀉血を行い多くの人が亡くなりました。より重篤な症状になった患者さんも多く存在しました。日本では志賀潔氏や北里柴三郎氏の近代医学の出現までこの療法が一般的で広く行われていたと言われております。中世ではホメオパシーと共に医療の世界に君臨しました。EBMの現在では魔法の医学と呼ばれ錬金術、ホメオパシーのジャンルに並んだカテゴリーに分類されています。今流行りの「自律神経免疫療法」とかは未読ですから、森を観ず木を語るなら、その基設的論調は『魔法の医学』でしょう。何故なら、
『体液』と『自律神経』の単語を入れ替えるだけで、「自律神経免疫療法」になるんですから、
随分安上がりにすんでますよね?リバイバルは演歌だけで良いと思うんですが・・・。

安保闘争困った福田さん(狂々曲第四楽章 メルヘン)

『未来免疫学』と言う御伽噺(YOTABANASI)があるらしい。僕は馬鹿らしくて拝読していませんが、WIKIに有りました。2013クラスのメルヘンです。以下引用です。太文字だけでも読んで下さい。
〈WIKI〉
具体的な介入方法は、自律神経免疫療法の発展に沿って変化してきた。医師が行う方法としては、手と足の指の爪の付け根付近にある経穴である「井穴」を注射針で1mmほど刺し、血液を一滴ほど絞り出す一種の瀉血療法である「刺絡療法」、同じく「井穴」を医療用レーザーで刺激することが行われている。頭部や頸部、背中などに分布する経穴を上記二つの方法で刺激する場合もある。また、患者自身が行う方法としては、爪の付け根を揉む「爪揉み」や、その他の方法で「井穴」付近を刺激する方法がある。

〈INA.反論〉
昔の人ならご存知でしょうが、シャーマンの時代には確かに体液病理学が流行っていました。
今時もこの様な古典的医学を信仰している学派ってあるのでしょうか?結核で吐血した人に、多くの瀉血を促して死に至らした例は数多くあります。所謂、悪い血を蛭(ヒル)等に吸わせていた時代と変わりません。イャーァ驚きました。一体何時頃の時代を引きずっているのでしょう?

〈続く〉
安保徹による免疫の基礎理論はあながち間違いではないと考えている科学者は多い。精神的なストレスが多いと癌の発生率が高くなり、ストレスが少ないと発生率が低くなることは知られている。また近年では、精神的な状態(自律神経の状態など)とナチュラルキラー細胞の機能との関連なども研究されている。いずれにせよ、心の持ち方(自律神経の状態)が疾病全般の治癒率に影響することは、なにも最近言い出されたことではなくて、古今東西、知られていることであり、その方向性は一致している。

〈INA質問〉
『病は気から』なら、ご説は御尤も!と、存じます。ですが私は仕事等で、精神的に強くストレスを感じた時、緊張感で漲った時には、案外病気には罹りません。逆に気力を感じます。風邪とかの体の不調は矢張りストレスの無い時、若しくはストレスから開放された時です。私の免疫機能は普通の人とは逆なんでしょうか?
サスペンス劇場の様に幕切れ近くで〈ドンデンガエシが準備〉してあったなんて事、無いですよね?センセイ! 

安保闘争困った福田さん(悲愴 第Ⅲ楽章 不協和音)

『お鶴!お父ッアンの岩(癌)はもう~イケねぇ~!今朝も安保庵先生が南蛮渡来の秘治療を教えてくださったんだが・・・、何でも江戸表にある福田屋養生所の2階が、特別秘養生部屋になっているてぇ話だが、その2階部分が、どうにもこうにも高くて(料金)いけねぇや! お上が、おやりなすってぇいる養生院も2階建てとくりゃぁ、オメェ~、もう、死ぬしかあるめぇ! 』『おとっあん!このお鶴が何とかするんだから、お金の事など、そんな事、一つも心配しなくていいのよ!』『 ・・・! お鶴、オメェ~ マサカこのオトッさんの治らない病の為に、身売りでもする気じゃあるめぇな!そんな事しなくてもエゲレスから来た骨大破死(ホネオパシー)丸で岩が治まるてぇ言うから、これで十分だ。』『何言ってるの、親子じゃないの、おとっさん!例え身売りしてもオトッさんの命が助かるなら・・・お鶴は何だって出来るわ。』『お鶴!』『オトッさん!』

前々回の(狡猾な癌)の内容を時代劇のドラマ仕立てにしました。伊東玄朴の医学所(東大医学部前身1858年)も出演させたかったのですが、文脈が繋がらず諦めました。
やはり、国公立の病院(独法)では国民の為に、もっと言うならば日本国民の平等なる生命安全を守る責任からも、2階建て医療は即刻廃止を希望します。
臨床研究に寄与しない民間の免疫療法は、生命と家族の情愛を天秤にかける結果となり、〈生命〉の射幸心を煽る、バクチの胴元と視られても仕方ないと思います。怪しげな代替医療に傾く人々の心の背景には、現代の唯物医療に対する不信感も在るのではないでしょうか。

2006年に厚生労働省助成金で作成された『がんの補完代替・・・』の調査資料では、がん患者の約半数がサプリメントとかの代替治療を、十分な知識の無いままに経験しています。また、科学的根拠の無いプロポリスとかの食品をリストしていますので、参考にして下さい。

僕は何度も言う様ですが、代替も先進医療も反対派ではありません。寧ろ推進派ではないかと思っています。新たな医療の道を開けて行くには、幾多の生命(マウスも人も)の、尊い犠牲の存在がある事を忘れてはなりません。また、患者も家族も自己を見失う程に追い詰められているのです。そう言った輪にある世界の中に、浸潤してくる金儲け目的の機関や、人の存在が、文句なしに許せないのです。この人達も真に悪質な癌でしょう。

がんの補完代替医療のガイドブック http://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxpbmFzY2llbmNlYXJ0fGd
4OjVkZDFkNmYyMDFiYTU0M2Q&pli=1

安保闘争困った福田さん(狡猾な癌)

僕は前立腺癌で、PSAが13(普通は4以下)も有りました。ハッキリした癌のアピールです。で、免疫系で言いますとWBC(白血球)数は9000ケ位で優秀です。リンパ球数も3000位はあったと思います。申し分の無い数値で、難しい話になるがサイトカイン(インターロイキン)、とかの免疫制御機能、ホルモン分泌も正常だったと思う。でも、癌なんである。機械(PSA測定器)が分かって、60万年(?)培って育んだ神秘作品である人体が(自然淘汰に勝ち抜き、進化してきた)機械に及ばないのである。その機械は、実は、人間の脳が作ったと考える時、実に多くの疑問(?)を孕み私を悩ませているのであります。

さて、ここからが本題です。
何故身体は癌を見逃すのか?僕らは僅かの切り傷でも大げさに『医者を呼べ~』などと叫びますし、大げさな人では『もう~死ぬ~!』などと口から泡らしきものを吹き出して言います。熱いものに触れたとたん脳に知覚情報が届くまでに随意神経が自動的に働き、身体を離します。反射神経といいます。赤ちゃんにも備わっています。では、何故内蔵などに出来た癌には恐ろしく鈍感で寛容なのでしょう? 痛い、しんどい、血が出た、などと物理作用や癌の放出する死液(悪液)で自覚した時は殆ど末期です。これは癌が狡猾なのでしょうか?それとも人間(免疫能)がお人好しなのでしょうか?

京都府立医科大消化器内科とタカラバイオが、レトロネクチン誘導Tリンパ球療法の有償治療を5月13日より開始するという。有償治療は1クールとしてT細胞を6回投与するもので、1回の価格が25万円。投与する細胞数は3×109個となる可能性が高いという。(INA注 3000ケと思われる)
実施された臨床研究は、標準治療後の残存あるいは再発症例で、消化器癌・肺癌患者9人に1×109個(3人)、3×109個(3人)、9×109個(3人)を2週間隔で2回(被験者の希望により最大6回まで)投与した。主要評価項目は安全性、副次評価項目は腫瘍縮小効果だった。
 試験の結果、9人に重篤な有害事象は認めず、治療効果は、完全奏効(CR)1人、部分奏効(PR)1人、安定状態(SD)4人、進行(PD)3人だった。(2010/5/10)

もうひとつ
第 108回日本外科学会総会で『患者の・・・免疫療法の実際』として、ランチョンセミナーで概説された。詳しくは避けるが、CTL(獲得免疫T細胞)療法で将来性はあるが、エビデンス(実証証拠)が
取れない。副作用は無いがコスト高で、効果の持続時間が1年余であり、再発した死亡例もあった。従前の療法(放射線、や化学療法)と併用しながらの予後向けの免疫療法が有用である。
(INA 術後予後の補助療法と言う事か?)

 久留米大病院(福岡県久留米市)は、2009年4月1日、「がんワクチン外来」を開設し、患者の受け付けを開始した。予定していた数十人の定員に対して、1500人以上から申し込みが殺到。同病院は同日中に、半年後まで受け入れを中断する旨をホームページで告知した。
信州大医学部附属病院も、09年1月から免疫療法の一つである細胞療法を自由診療で提供し始めた。ワクチン療法が体内で免疫細胞を誘導するのに対し、細胞療法は患者の血液を採取し、体外で免疫細胞を誘導して患者に戻すのが特徴だ。細胞療法のノウハウは、国内ベンチャー企業から有償で提供を受けている。平均7回の投与で治療費は約185万円に上るが「既に百数十人から問い合わせがあった」という。
 もっとも、これまで免疫療法を行ってきた診療所や民間病院は、臨床研究を主たる目的にしていないところがほとんどだ。京都市の武田病院グループもその一つ。「最後の頼みの綱として、ワクチン療法や細胞療法を実施してきた」と述べておられる。

「エビデンスが確立していない治療を有償で行うことには反対だ」。こう話すのは、ゲノム研究の第一人者で、癌ワクチン療法の臨床研究を進める東大医科学研究所教授の中村祐輔氏。民間病院に加え、大学病院までもが未承認の免疫療法を有償で行い始めたことに疑問を呈する。

以上紹介したが、賛否両論だ。同じく東京大学ではマウスに一旦発癌させた後、外科的に癌を取り去り、再度発癌させたところ、発癌しなかった。(免疫の意味論:故多田富雄書)取りも直さず外科的手術を最たる免疫療法と位置付けているのかも知れない。でもウイルス系癌のワクチンは希望が持てそうな気がしますが・・・・元々ウイルスですからね・・・。癌になると手遅れかも・・・

やはり、どの研究を見ても癌を如何に見つけるかがポイントであると思います。免疫は白血球数、リンパ球数普通の値で充分です。ワタクシ的には、本屋の本で無く、論文をかいて欲しいのであります。本なら医学書を書いて下さい。分かりましたか?安保で困った福田総理殿。以下省略。

安保闘争困った福田さん(追放された情報もあるのですが・・・)

日米安全保障条約のお話では有りません。弱者(患者)がお金に見えるお話です。
最初に申し上げておきますが、私は決してホリスティク医療反対の立場の者ではありません。寧ろ、非常に大切と、心から願う一人です。だからこそ、弱者に巣食って餌食にする悪しき人を糾弾一掃して、安心した掛け値の無いロジックのある医療を受ける権利を主張するのです。本来その業界団体や学会、最終的には監督官庁のお仕事なのですが・・・業界の仕組みそのものが利害絡みで不備の塊みたいなものですから、真実が伝わって来る筈が有りません。表題の件ですが、もし事実なら『よくやった』と言うのが私の印象です。

雑誌やチラシNETでは代替医療の広告で満ち溢れています。それも世界に先駆け先進医療を誇るこの日本でです。この傾向は日本だけでは無いようで、概ね先進国では似たり寄ったりであるらしい。それにしても、何故見るからに怪しげな健康食品や民間療法がここまで流行るのであろうか?現代の唯物医学に何かしらの不信感があるに違いありません。試しに最近話題のホメオパシー(癌も消えるらしい)の取扱店を覗くと、アロマテラピー、ハーブ、サプリメント、フラワーレメディとかが豊富に並べられ、これらの商品の品定めをしていたのは全員女性であったのには驚いた。が、店の雰囲気はデパートの化粧品売り場と同じで、居酒屋の様に〈店長お勧めの一品〉なる貼紙も有りません。 どうも男性には近寄りがたいし、ベンダーも男性客はハナカラ相手にしていないようだ。これらはまだカワイイ方で、問題はもっと深刻な癌に纏わるイカガワシイ許し難いお話です。

〈免疫力で癌を治そう〉〈免疫力で癌が消えた〉〈癌は食事で消える〉〈始めてみよう免疫療法〉などと医学書もどき(著者も医師)で、何れも、ほんまかいな~?と思うので有ります。この免疫については今まで何度も機会ある度に書いてきましたが、もう一度簡単に言います。

少々強引に言いますと、登場人物は4人で、そのキャスティングは、善人の名札をぶら提げたAさん。悪人の名札をぶら提げたBさん。死刑執行人のCさん。裁判官のDさん。 
1)正常な免疫の機能では 悪人Bさんを裁判官Dさんが執行人Cさんに死刑を命令します。
2)もし、悪人Bさんが善人の名札をぶら提げた場合や、裁判官Dさんが悪人の名札を目の患いで読めなかったり、執行人が不在だったりの場合は、病気(癌も含めて)になります。
3)逆に、善人Aさんが悪人の名札をぶら提げた場合、裁判官か執行人が狂った場合などは、自己免疫疾患の様に自分の身体を溶かし始めます。アレルギーなどですね。
基本的には以上です。

ここで、問題にしたいのは、揃って書物に書かれた、一般論で言う『免疫力』と言う言葉です。
これは、あくまでも私の私見ですが、まともであればあるほど、この『免疫力』を説明出来る医師も免疫学者もいません。何故なら、残念ながら未だにその機序は完全に解明出来ていないのです。胸腺の機能が解明されたのもつい最近で、Tサップレッサー細胞の存在も故多田富雄さんの論文を待たねばなりませんでした。ウイルスや特異的な例は除外可能(?)とできるかも知れませんが・・・ここにある文献があります。敢えて著作者不明なWIKI、癌ウイルスから選びました。下記は、その一節です。赤字に注目して下さい。

宿主の生体内において癌細胞が存在すれば、その癌細胞は細胞表面に自然と癌抗原ペプチドを発現しており、そのペプチドに対する特異的なCTLも自然に誘導されている。しかし、そのCTLの数と力(免疫力)が十分でないために癌は増殖し、結果的に宿主に致命傷を与える。癌自体にもCTLの攻撃をかわす様々な機構(免疫逃避機構)がある。そこで、癌抗原ペプチドを人為的に投与し、特異的なCTLを強力に誘導することで癌を治療するのが、癌ワクチン療法である。つまり、癌抗原ペプチドを癌ワクチンとして宿主に投与することで、癌抗原ペプチドに特異的なCTLを大量に誘導し、そのCTLが癌を治療または予防するわけである。殺し屋も相手を選ばずやたらめったらに殺しまくるわけではない。殺し屋はターゲットの情報を十分に与えられなければ仕事をしない。この情報となるのが癌ワクチンといえるかもしれない。

恐らく、これを記載した人物も『免疫力』が一体何を指す言葉であるか、意味不明の訳の解らないまま書き込んだか、若しくは、インチキであろう。この様に真実の中に重大な嘘が紛れ込み、弱者を迷路へと誘(いざな)うのである。

錬金術師のホメオパシー

AD41年の頃であろうか、南仏はプロバンス地方サント・マリー・ド・ラ・メールに2人の男女が降り立った。世はヘロデの時世である。恋の逃避行なる駆け落ちでは無い。主キリストの十字架で命カラガラ、当時の流刑地であった南仏に逃れたのである。これは史実として今でも語り継がれている。(キリストになり損ねた聖徳太子 参照)女の名はマグダラのマリア。マリアはやがてイシス(エジプト神)信仰であったアルル地方で女神となり、カトリックの礎となったが(マドレーヌ)、問題は男の方である。名はシモン・マグス。手品の語源〈マジック〉の謂れを持ち、当時の錬金術師・第1号となるのである。やがてドイツのグーデンベルグ印刷機と開花するのですが、ゲーテのファウスト伝説のモデルと言われております。
このシモン・マグスとマリアがキリストの神秘や奇跡と言った暗闇の世界を担い、愛や、祈り、聖なるものと逆ベクトル方向に存在する呪いや魔術を完成させたのではないかと思います。歌曲ファウストを読んでみますと好く解りますが、悪魔メフィストは実に様々な物から薬(ホメオパシー)を作ります。最後には死人ヘレナなる絶世の美女まで生き返らせます。白雪姫の魔女もビックリです。
日本の白洲正子さんの薬草園とは大分に違います。
このシモン・マグスこそがゲーテの出発点で、それは神秘的キリスト教や錬金術、そして、秘教的宇宙進化論に発展します。ゲーテはキリスト教オカルティストとして出発したといえます。その延長線上の近代になってナチス、ワーグナー、クリムトの神秘主義が姿を現してきます。
文献では、ヨハン・フリードリッヒ・メッツと言う人がいます。ホメ・オパシーという秘薬の研究家で、危篤にあるゲーテの命を救ったそうでありますが、彼もまた、錬金術師でありました。
人文地質学者か牧師か生物学者か知りませんが、ダーウインがホメオパシーの愛好者と耳にしましたが、例え真実であっても、日本とは異質な宗教と言う生活文化(ある意味では法律)の歴史がその源流として奥深く人々の根底にあります。それに加え、日本でのホメオパシーの製造概念と古典的本場ではかなりの違いが見受けられます。まるで別物に近い感さえします。ホメオパシーの原料を全て取り去った後に波動エネルギーが残るとか言いますが、そんな物は残りません。
自己責任で使用するなら兎も角、誇大な宣伝をしてお金儲けする等は、詐欺とか、薬事法、云々以前にこの日本では慎むべきでしょう。

私はレビトラ27錠飲みましたが、まるで治りません。何を飲めばいいのでしょう?

何でもアリの医療の世界 ホメオパシー

一昔前になるが、友人の奥さんが癌治療にご自身の尿を飲んでいらして、友人もご相伴に与っていたらしい。この友人、レッキトシタ高分子の専門家で開発研究員である。で、薬は専ら患者専用と言っており、どうも商品には手を付けない主義らしい。それに、第一タダである。知人の医者も伝え聞くところに拠れば、イザ我が身の事となると〈原則放置主義〉と言って憚らない。薬等は滅多に飲まない様である。医者と謂えばイギリスのC.ダーウィンが1859年「種の起原」を唱えたが、宗教に寛容な日本国とは違いイギリスでは神学論に抵触する事は常に命がけの行為であっただろう。長々と前書をしたが、薬を含め食品に対する国民性の違いの背景には必ず宗教なるスリコミの存在があって、日本人には理解不能な事も多い。イギリスやアメリカに於ける〈ホメオパシー〉も好事例の一つであろう。
ホメオパシーとは(以下WIKIより)
提唱者の一人「水の記憶(ホメオパシー理論)」の研究発表をした化学者として有名なジャック・ベンベニストには2度もイグノーベル賞が贈られている(1991年化学賞と1998年化学賞)(WIKI)

が、しかし、この人はこの実験で実際にマラリアに罹患するなど奇特な人としか思えない。

イギリスにおいては、ホメオパシーは主要な伝統的な代替医療であり、人気は高い。2007年の市場規模は推定で3800万ポンド、2012年には4600万ポンドになると予測されている。2000年頃より英国内6つの大学で理学士(BSc)の学位を提供し始めているものの、いくつかの大学では教材の開示を拒否しており、Central Lancashire大学とSalford大学ではホメオパシーの授業内容を公開することを拒否している[2]。これらの大学は主に職業訓練を行ってきた学校が、政府の機会均等方針によって大学の資格を与えられた教育機関が多い。これはホメオパシーに不当な科学的信用性を与えるとして、懸念する科学者もいる。(WIKI)

ロンドン大学 ユニバーシティー・カレッジの薬理学者David Colquhoun氏は、大学がホメオパシーについて科学の学位を授けることは、科学ではなくて反科学(アンチサイエンス)であると批判している。 英国王室内においてもホメオパシーは古くから利用されており、チャールズ皇太子は熱心なホメオパシー利用者として知られる。しかしながら彼の主張は、東洋医学、薬草医療、マッサージ、芸術など様々な代替医療を国民医療サービス(NHS)に組み込む事で、ホメオパシーのみを意図したものではないことに注意が必要である。一方で、彼の言動は非科学的であるという批判もある。
一部病院運営団体はホメオパシー治療の保険適用を拒否するなど、国民保健サービス基金の保険適用でのでホメオパシー治療は保障されなくなりつつある。(WIKI)

要はアメリカ、スイス、ドイツも似たり寄ったりで、公的保険が適応(通用)していたと言うから驚く。インドや中南米では、只(タダ)な理由もあってか、マダマダ人気は高い。
日本では、日本ホメオパシー医XX協会、日本ホメオパシー振X会、日本ホメオパシーX学X等が活動をしています。
この薬、癌患いなら、その癌のエキスだか、粉末だかを砂糖とか水に溶かして服用すれば、治るらしい。もし病状が悪化すれば、回復途上の〈好転反応〉と言う訳である。死んだ場合は言及していない。

それにしても判らないのは、私のインポは何を飲めばいいんでしょうか?

追記 2010/6/17
日本では、ホメオパシーは只(タダ)の様に書きましたが、金が要る(有料)らしいです。私の認識不足でした。なかには、お商売にしている方もおられる様です。次回も此のテーマで書きます

胎児と癌の違い (2010:8:9更新)

癌と胎児の違いです。癌タイジのお話ではありません。
結論から先に言いますと、身体の自己から見れば兄弟の様なもので大差は在りません。
胎児は半分他人で大きい移植片ですが、自覚症状としての緩やかな拒絶反応(つわり)がある分癌より良心的と言えるでしょう。癌の発育に自覚症状も伴わず、免疫に排除され無い理由としては、胎児が母親の免疫システムからの攻撃を受けないようにする仕組みと同じです。つまり胎児は自分の標識HLA(人白血球抗原:一致するのは一卵性双生児ぐらい)を胎盤が隠して母親の免疫システムから胎児の身を守るのです。免疫詳細は下記『免疫の働き』参照
HLAの無い細胞は自然免疫に攻撃されますから、自然免疫にたいしては胎児由来に発現するHLAーG(抗体)と言う免疫抑制を胎盤が生成して母親の自然免疫から退治を守ります。

で、癌はと言いますと、まだ免疫が完成されていない胎児の時から腸粘膜などに幾つかの癌抗原を作り、すでに自己としていたのですから、癌に対する免疫の機能は働きません。胎児性癌抗原と呼ばれるものが此れです。食道ガン、胃ガン、結腸ガン、直腸ガン、膵ガン、胆道ガン、肝細胞ガン、肺ガン、子宮ガン、卵巣ガン、尿経路ガン、肉腫、白血病などは免疫を期待する事は出来ません。元々、胎児の頃から自己としていた訳ですから。見境の無い凶暴な自然免疫(NKキラー)からでさえ逃走する訳ですから、もう、とても手に負えません。

免疫だけではありません。胎児が作る新生血管も、癌が転移していく為に癌が作る新生血管(癌細胞が血流に乗って転移する為に癌は新しい血管を作り末梢血管等に接続します)も同じ因子(VEGF)が関与します。リンパ管もやはり同じです。胎児と癌は同じ様に成長してゆきます。

免疫力や免疫量(数)を論議する以前に、身体の自己が如何に癌の存在を認識するかが大きい問題と思います。それとも、癌の逃走をワザと黙認する様に人体は出来ているのかも知れませ
ん。私にはそれなりの理由がありますが・・・。
そう言う訳ですから、人間の身体は繁殖を優先しています。


『免疫の働き』    免疫学のパラダイムシフトがあります。サップレッサーTの存在及びシステムが大きくかわりました。いずれ更新します。(2012/9/8)

血液中にある白血球の内容を説明します。
白血球=好中球50~70%の顆粒球(主に細菌対応)+好酸球2~5%顆粒球(主に寄生虫対応)+好塩基球1%顆粒球(対応不明)+リンパ球20~40%(主にウイルス 癌対応)+単球3~6%マクロファジー+樹状細胞に分かれます。リンパ球は更にB細胞(骨bone)とT細胞(胸腺thymus)
に分けられます。
更にT細胞はヘルパーT、キラーT、サプレッサーT、と大きく3つの細胞に分けられます。

さて、此処からですが、ウイルスが身体に進入進入してきた場合は次のプロセスでウイルスを
絶滅させて身体を守ります。

ウイルス進入 → 細胞転写(感染)自然免疫マクロファジー発動 → 抗原提示(マクロが食べて消化した断片糞をペプチドと言います) → ヘルパーT細胞がサイトカイン(インターロイキン)を放出(攻撃指令)→ キラーT細胞がウイルスに転写(感染)した細胞を攻撃 → ウイルスが感染細胞から逃走 → B細胞(液性)やマクロファジーがウイルスを殺傷し
ます。

免疫の反応停止機能です。自己免疫反応を防止させる意味からも、無くてはならない機能です。
1)マクロファジーやB細胞からの抗原提示(ペプチド)を受けたヘルパーT細胞は、もし自   
  己抗原であれば攻撃指令を与えません。(CD86とCD28の機能)
2)ヘルパーT細胞の攻撃指令はタイマーで管理されれいてタイムアップすれば、攻撃命令を 
  発令しません。(CTLA-4機能)

3)サプレッサーT細胞の出動です。T細胞の抑制インターロイキン(IL10)やTGF-β  
  の放出でキラー細胞を制御させるのですが、現在ではやや疑問視されています。
  ヘルパーT細胞には仲が険悪な2種類のT細胞が確認されていて、(Th1、Th2)の
  バランス論が優勢です。

細胞免疫はマクロファジーの抗原提示でヘルパーT細胞を発動させキラーT細胞を活性化させます。液性免疫はマクロファジーの抗原提示を受けてB細胞を発動させ抗体を作り記憶します。所謂免疫です。

マクロファジーと共に先天的にある免疫を自然免疫NK(Natural Killer)と言います。T細胞とかは後天的に出来る免疫なので獲得免疫と区別されています。

ソフィーの選択(幼いエヴァーと兄のヤン)

前立腺癌(親父の病気)とは縁も脈絡(ゆかり)も無いお話ですが、『せんとくん』のお話の流れに沿って此処『ソフィーの選択』まで漂い流れてきました。底流にあるのは『人の愛と生命』です。
ウイリアム・スタイロンの小説『ソフィーの選択』は1947年。夏。男性2人と3人で同棲生活するダウンタウン・ブルックリンからの書き出しで始まりますが、お話は、その3年前の1944年。有名な『夜と霧』をこえての舞台ポーランドに移ります。実は、このソフィー、人生に於いて常に過酷な選択を迫られて決断と共に生きてきました。父と夫はナチスの誤解から処刑され母は病の病床に臥せ、彼女は子供2人と共々にアウシュビッツに移送される最中、人生の究極の選択と遭遇します。

アウシュビッに立錐したままで移送される列車の中での場面の1節です
『ソフィーは娘エヴァと息子ヤンを片時も離さないようにしていた。エヴァは皮のケース入りのフルートと「ミシ」と名づけた子グマのぬいぐるみをしっかり手に握っていた。「ミシ」は赤ん坊のころからずっとだいじにしていた宝もので、いまはもう片目と片耳がとれてなくなっていた。
外は土砂降りの雨だった。チーズのような嘔吐の悪臭、何より空気が足りない。幼いエヴァが空腹で泣きだしたが、ソフィーにはどうすることもできない。兄のヤンがなんとかなだめていた。
恐怖で気が狂ってしまった老婆がいる。十六歳ぐらいの女子修道会学校の生徒二人が・・・』

ドイツ軍の医者がソフィーに言います。『お前の子供2人の内どちらかを焼却炉に入れるから、差し出しなさい。どちらかはお前が選ぶんだ』

終戦後に収容所から開放されたソフィーにはニューヨーク・ブルックリンでも人生の選択が待ち構えていましたが・・・。お話のエピローグではソフィー自身も最後の選択をします。
私は駄目ですネ・・・ こう言うお話。最後まで書けません。ハイ、またまた涙です。

奇形児・障害児を愛せますか・・・?

前にもこのブログで述べた記憶がありますが、僕の入院先はK大学病院で奇病難病の患者が全国から治療に訪れて来られています。未だ僕が産まれる以前はハンセン病(レプラ)が珍しく無く、K大は全国に先駆けてこの難病と取り組でいた事もあってか、多くの患者が入院していらした様です。丁度今の北病棟辺りである。今でも、良く茂った蔦で覆われた古い木造の建屋が残っていて、その当時を覗えます。私と同じ階の病棟に皮膚科が併設されていたので、ハンセン病(?)を抱えた人とは廊下やエレベータで良く出会ったりしていました。(感染は胸腺の障害を持った幼少時に多く、成人感染は滅多に無いらしい。)ハンセン病に限らず色々な障害を抱えた人々がこの病院を出入りする訳です。ロビーでもその様な症状の人々が出入りするのですが、中には露骨に避ける人もおられるんですね。ハンセン病にしても、何も好き好んで罹った訳ではありませんし、『存在の意味論』でも言いました様に、正に外観で差別を、疎外感をうけておられる訳です。人品人格等は外観に左右されません。ハンセン病の患者さんの心の奥底は知る由も有りませんが治癒を願って必死に治療をうけられているのです。それだけではありません。奇形を持って産まれてきた子供も多くいます。
1000人当たり6~7人程と言うことです。母親も子供も一緒に必死に『生きる』為に戦っています。
僕は今もう涙がとまりません。奇形の子供を持つ母親の気持ちや、戦う子供。この子供の生命は短く、哀れでなりません・・・・・。もう涙でこれ以上書けません。
最後に・・・、ある母親の投書の相談を見ました。紹介します。

『奇形児・障害児を愛せますか・・・?http://oshiete.goo.ne.jp/qa/667194.html

妊娠6週目です。現時点で異常児がうまれる可能性があり、『ハイリスク妊娠』と診断されました』・・・・
奇形児・障害児を愛せますか・・・

追記 
ハンセン病は、世界保健機構によれば日本の新規罹患者数は0です。

せんとくん。 キメラは忌避される存在である。

『奈良のせんと君は何故キメラでなければならないのか?』続きです。
当時東京大学医学部免疫学教室の多田富雄さんが、その著書のなかでキメラについてこう述べておられます。
『洋の東西を問わず、異種の動物が同一固体内に共存する事は、恐ろしい忌避すべき事である。キメラがペガサスに乗った勇士ペレロボンによって退治され、鵺(ヌエ)が頼政によって簀巻きにされ空(うつ)ほ舟で流されたように、生物の世界からは厳格に追放されなければならなかった。』(原文のままの一節)

奈良は宇多の八咫烏(金鵄勲章のデザイン)に案内された件(くだり)で神武東征軍は尻尾のある(つちぐも)一族と遭遇していますが、 彼等はキメラではありません。百歩譲っても神話が産んだ世界です。西洋では有名な人魚姫もあります。ですが、これらは、最初に言葉(物語)があり、宗教観、そして一番大事な事ですが『哲学』が伝わって来ますが、ただ徒にこの様な生き物を作る哲学や宗教観とは、どの様な見識なのか是非窺いたいものです。見識も倫理観も何も無いなら話は分かりますが・・・せんとくん!君のお父さんは誰で、お母さんは誰で、何をしにこの人間社会に来たのか(存在の意味)を皆に話して下さい。

血統世襲制は進化論(遺伝子)か生態論(階級)か

私が子供の頃、祖母から『あちらは代々何々のお家だから』と言うのを良く聴かされて来ました。
日本に拘らず人類は嫡男(初子)を大切にし、その家系を繋いで来たのです。私の場合では祖父の名前迄ですがNETで確認できました。五味康祐さんは人相を観ただけで嫡男かどうか判ると言います。『もし嫡男の人相で無い場合は過去に母親が堕胎したか、他に子供(長男)がいます』と述べておられますし、旧約聖書でもアブラハムの初子を神に捧げるお話が有名な様に、嫡男其の物を非常に大切にしてきた歴史がありました。それは、家業の継承者の意味以上に先祖(神)の復活再生は嫡男にのみ発現されるとの思想からではないでしょうか。(根拠はありませんが・・・)これを血統とし、その遺伝子(DNA)は綿々と受け継がれ家格(家柄)として成立せせて来たのではないでしょうか。指物師は手の小さい家系を繋ぎ、手油の少ない人は精密機械とかですが、しかし、この様な肉体的な要素は確実に遺伝するとは限りません。種牛程度と思えばいいでしょう。
しかしながら、確実に遺伝して行くものが存在しているのも事実です。

或る国に疫病が蔓延しました。ペストです。1438年のペストではイギリスの人口1/3が死んだと言いますが、ある種の人はペストに罹りさえしませんでした。地中海性貧血症の人々はマラリアには感染しせませんでしたが、攻め入った他国の軍隊は壊滅したと言います。紀元前400年の事です。その当時は神に選別された人々だったのです。が、その理由の正体はアプリオリにプログラムされた免疫と遺伝病です。此の疫学的事実は東京大学の多田富雄さんが述べておられます。
この血統(遺伝子)・世襲制に対し、人類が疑問を持ち始めたのは19世紀末であろうかと思います。ジエンナーの種痘から北里芝三郎さんが抗体を発見される迄待たねばなりませんでした。今ではチンパンジーは癌はおろか、エイズにさえ罹患しない事が判っております。決して選ばれた人々ではないのが、明らかになりました。今ではワクチンがあります。
他国の事も、自国の事も言いたくないですが、世襲制のロジックは、人間が血を理由に問答無用で作ったヒエラルキーに感じてなりません。
常に過酷な自然淘汰にある動物の世界には、当然ながら世襲制などは存在しません。

奈良のせんとくんは何故キメラなのか?

私は、生まれも育ちもK市である。奈良との拘りは強いて言えば昔の彼女が生活をしていた位である。が、折に触れ今でも良く奈良を訪ねて若き当時を偲んでいる(内緒だが)。『青丹(朱)よし』とは奈良をさした枕言葉(青の瓦と朱の柱)である。が、待って欲しい。もう一つの意味がある。魔除厄除けである。節分での赤鬼、青鬼のそれである。これは、渡来した弥生文明人の侵略に追いやられた縄文人の悲しい人々の末路を指していはいないだろうか?では何故、彼らは赤や青なのか?
答えは簡単である。
身体中に彩色された刺青だろう。そう、人間同士のお話で、まだ殺伐とした中にもロマンが覗える。
『桃色吐息』でも触れたが、動物との間に誕生した生き物はキメラと言う。神話の中だけで存在した生物である。尤も神も仏も存在しない世界には、キメラは有り得るかも知れないが・・・
許されない存在なのである。
他府県の事なので、多くは触れないが、何と奈良県民を宗教会を馬鹿にした話か。世界の笑われ物にならなければ良いが。奈良仏教会の皆さん再度立ち上がって欲しい。
キメラは許されないのです。貴方の子供がキメラならどうしますか?ヒコニャンとは訳が違うのです。千都君は星座になりますか?ネ。

追記2010/6/2
上記で述べられたキメラは医学用語でのキメラではありません。

ワン チャイナのパンダ

癌患いの身には、どうでも良いことなんですが、ついでにもう1つ。2005年に、中国から台湾に友好親善大使としてパンダ゙を寄贈したいとの申し出がありました。人寄せパンダの事ですから台湾側は喜んだ事と思います。何せワシントン条約で自国の移動でなく外国へは学術目的以外は貸し出し禁止になっている上に年間1億円程のレンタルう料を中国に支払う訳で、寄贈と言うからには、当然無料(タダ)です。
日本などでは赤ちゃんパンダが産まれても、その国籍は中国でしかもレンタル料も追加課金になる訳ですから・・・
所が意に反して台湾の陳(総統)さんは、この申し出を断りました。
理由はハッキリと解りませんが、ワシントン条約に準じて輸出許可書の発行を求めたといいます。

舞台は変わって2004年になりますが、陳水扁さんの台湾総統就任式にダライ・ラマ法王の名代が出席したと、正式に亡命政府が発表しています。
これは、あくまでも想像ですが、晩餐会も終わっての団欒のひと時、ダライさんの名代は陳さんに、
〔パンダを寄贈するとか中国は言っていますが、パンダは元々四川省に昔から生息している動物で、また四川省も昔からチベットの領土なのです。今パンダをタダでお貰いになると、台湾もチベットもワンチャイナを自ら認めた事になりますよ]と3段論法で・・・・・・
これが、外交と言うものでしょう。This is China.ですが、日本では人のフンドシと言います。
しかし2008年の馬(政権)さんは有難くパンダ(フンドシでは有りません)を貰われたと言います。どんなベクトルが働いたのでしょう。

パックス・ブリタニカ カエサルの物はカエサルに

癌のお話の途中ですが、地政学のお話ではありません。散逸した文化財のお話です。
先日BS・TVで文化財の返還を求めてユネスコを調停に、国際会議にまで進展したドキュメントを放映していました。槍玉に挙がったのはロゼッタ・ストーンとツタンカーメンのマスクや何れも人気の高い文化財的価値のある物ばかりである。対決は 主にエジプト対イギリスである。イギリスは1900年代以前から初頭に、大英博物館がオスマントルコから金員にて買い受けたとしているが、時はパックス・ブリティシュの正に開花寸前の出来事である。1882年にはスエズ運河も手に入れた。飽くなき覇権を重ね、中国のお茶、ヒマラヤ山岳の高山植物、インドのお茶や香辛料と飽き無く、果て無くはお茶なるものを巡ってアヘン戦争まで引き起こした。
勉強不足でこれらの歴史観はありませんが、おる宗教団体が所有しているミュージアムでも同じ様に、他国の文化財と思える展示がゴロゴロと多数ありました。所有者の明記すらありません。誰々所蔵とか誰々寄贈とか言うあの名札の様なものが無いのです。
カンボジア等では、アンコールワットの壁(リトグラフぽい彫刻)を剥がしたとか、理由はガバメントの内紛で文化財を保護目的のチョー避難的行為の為だと言っています。当然他国に売られています。
文化財は民族のアイデンティティではありませんか。その民族の歴史でもあり、ご先祖様の遺品でもあるのです。他国がドウのコウの口や手を突っ込む話では在りません。これ等の遺品は民族を超越した存在である事は認めますが、即刻無償返還しましょう。
神の物は神に、カエサルの物はカエサルに(キリストの言葉で、駄洒落ではありません)返しましよう。解りましたか?

存在の意味論

形ある物から全ての物体を取り除いた後に残るものは、数値である。これは数学だが、では、その物体から物体が持つ機能、役割を取り除いたあとには、何が残されるのか・・・

人で賑わう、とある場所で献血の行列に並んだ。手術後1月程経た時の事である。主治医W助教の言った非自己血の被輸血者の献血拒否の言葉を思い出したからである。(12月14日 【続】エホバ)説明を聞くと、ご遠慮下さいとの事である。言葉で列を去った。暫くして涙が滲み、やがてそれは嗚咽と代わった。もう僕は普通の人で無い、皆んなと一緒で無い、それは孤独感からか、寂寞とした寂寥感からかは分からない・・・

12月24日(続)立ち上がれるよな?日本↑↑(K大学の理由)では、勃起神経移植を手術の決定的理由としたが、それは今でも否定はしない。が、本当の事を証すと、効果には然程確定的な期待は無かったのである。現に両神経を残したオペでも勃起回復が如何に困難かの事情は既に得ていたからである 。では何故なんだろうか?前立腺癌と知られた家族や友人には神経移植で2~3週間位で元に戻るから。と、言い訳がましく嘘の説明していた。その心理的理由とは何だったんであろうか?同情や哀れみを避けたいが為であろうか?

実態の見えないボヤけた自分の言動の輪郭が鮮やかになったのは、献血辞退での嗚咽の後である。W助教は献血拒否が怒りとなったが、私は涙となった。その根底の想いは恐らく同じであろう。寂しさからや悔しさで無く、孤独感からでも無く、疎外感からではなかろうか?乳癌で乳房を切除された女の人は男の愉悦の為に偽豊胸する訳では無いだろう。勃起神経移植も自己の愉悦の為にだけでは無いであろう。義手も、義眼も、外観的美学でも無く、只ひたすらに疎外感から逃れるためではないだろうか。だとすれば、機能もしない只の物体の存在の意味は疎外感から自己を守る為のもの、それは愛ではなかろうか?他人に対する愛、自己に対する愛、それは今の私には解らないけれども・・・

実存は本質に先に立つ。  ジャン・ポール サルトル
存在とは愛である。 ヒューマニズムである。Ina.Takasi

入院保険 癌保険

友人のS君の相談内容とはこうである。S君は以前銀行に務めていたが退職して今は保険業務に携わっていて、私も大半の保険はS君に世話になっていると言う、その様な間柄である。S君はある顧客から、がん保険の加入を頼まれたが、どうも話を聽いてみると、10年来睾丸が一つ無いようである。と、私に言うのである。S君は即答を避け当人の了承のもと私を訪ねた次第である。
私は直感ではあるが、睾丸癌ではないかと思う。比較的若年層に多くある癌腫ではあるが、日本人10万人当たりで1、2人の頻度で疾患するらしい。

癌も治療をうけて5~10年も経つと、つい【がん保険】と誰しも望みたくなるのも人情だが、普通の人は避けたほうが身の為にも懸命である。保険はもともと生命を賭けた博打ではあるが、告知を偽ったが故に自分自身の生命を捨てなくてはならない事態もまま在るからである。
癌は原発巣の性格を持ちます。ですから、肺癌でも転移性肺癌と原発巣性肺癌とでは治療方針が異なる訳です。医師への告知を怠った為に間違った治療で病状が改善されず、重篤な症状まで陥った人もおられます。例えば、前立腺癌性肺癌の場合はPSAの値は高くなり、治療はホルモンの投与もアリです。
正確な告知は貴方の命を守ります。保険で癌は治りませんが、心強いのは確かなようです。

血は本当に迷うのか

血は本当に迷うのか
上野正彦さんの著書【死体は語る】では、死体の司法解剖で血中酸素が過多と認められた場合は恐怖に晒されて亡くなった。と、言っておられます。
体内の各々の臓器が各内燃機関としますと、血液は燃料と産廃の供給・回収業者みたいなものですから、食べ過ぎると、胃や腸は活発な動きに応じた燃料を要求します。考え事をしますと、頭脳は処理に応じた燃料を要求します。脳細胞が働くと血中にある酸素をより多く必要とするからです。
この血流のメカニズムに脳の介在はありません。意識的に血量の配分コントロールする事は不可能です。ですから、生体の生理は体の一番必要な所を自動的に認識して血を運ぶのです。
腹がいっぱいで、恋しい人に狂う事は出来ません。ですから、恋やつれするのです。
それを人は血迷ったと言うのでしょうが、大きなお世話です。
血は迷いません。血迷ったと思うのはその頭脳です。

治療費の心配, 生命保険、無保険の心配 

治療費の心配, 生命保険、無保険の心配 


治療には多額なお金が要る場合も決して少なくはありません。無保険の人も多くあると思います。
何ら臆する事はありません。人の境遇は皆球々で、その人の存在価値には無関係です。皆んなで解決方法を考えましょう。
【未公開HP医考会より抜粋】
病院の治療費を踏み倒すのでは無く、解決できる方法をご存知の方連絡を願います。
下のコメントに書き込んで頂いても結構です。是非ご協力下さい。
募金とかでは無く、出来れば福祉とか行政機関のシステムを教えて頂けると幸いです。
理想的には患者さん自身で解決出来る方法を探りたいと思います。

現代医学系(唯物医学)ホリスティクと医学系(オルタネイティブ含む)

現代医学系(唯物医学)

基本的には全ての判断基準は数値です。
問診での訴えで検査した結果の数値が正常ならば病気と見做されません。若しくは明らかな症状が現れている必要があります。病名の証拠が必要です。
逆に言えば自覚的症状が無くても数値が異常なら病気を疑います。
(今回の前立腺癌疾病も自覚症状はありませんでしたが、検査の数値で病名が確定されました。唯物医学の臨床例と言えます。)


ホリスティク医学系(オルタネイティブ含む)

総合医学と言えます。科学的根拠は要りません。
宗教に基づいた医学も抱含する代替医療です。
母親の手摩りも含まれるでしょうし、自然の力や自然の持つ治癒力を使った治療法もあります。多くは保険適応外の対応となりますので、金銭的なトラブルが多いのも事実と思います。
何よりもまず双方信じ合う心が必要な治療方法でしょう。薬や切り取るだけが治療ではありません。
場合に依っては残された唯一の道となる事もあるでしょうし、自己の意思で選ばれる方もおられます。私の知人の奥さんも癌の末期となり、癌と診断されるや、残る人生を仏門に投じ奇跡的に回復された例もあります。神の御業かどうかは判りませんが、自己免疫の奇跡か、もと思います。